みやはら医院 |
食物繊維は乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり善玉菌を増やします。また、食物繊維が不足し便秘になると腸内には悪玉菌が多くなり、腸力低下につながります。十分量の食物繊維を摂取することは、腸力を改善するためには必須です。食物繊維を多く含む食品(下記参照)を豊富に摂取しピンピンコロリに近づきましょう。 食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。両者をバランスよくとることが重要です。 1)水溶性食物繊維を多く含む食品 海藻、こんにゃく、果物、納豆など 2)不溶性食物繊維を多く含む食品 野菜(ごぼう、キャベツなど) 大豆製品 未精製穀類 いも類 きのこなど 最近、腸内環境は食事などの環境要因の影響が強く、短鎖脂肪酸の作用が大きいことがデンマークの研究で明らかになりました。短鎖脂肪酸とは、腸内細菌がつくる、酪酸、プロピオン酸、酢酸などの有機酸のことで、腸内を弱酸性の環境にし有害な菌の増殖を抑制したり、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進するといった作用があります。その短鎖脂肪酸を増やすために、体内にいる腸内細菌が必要で、その最大のエネルギー源となるのは食物繊維です。 |