下半身


ピンピンコロリに一番大事なこと、それは下半身を鍛えることです。くどいようですが、脳トレよりも下半身の強化が重要です。股関節を鍛え、腰痛を予防し、太ももを強くできれば明るい老後が見えてきます。

 日本人の平均寿命は世界一です。このことは世界に誇れる素晴らしいことですが、残念ながら人生を健康に全うできる人は多くなく、特に女性では10年以上介護を要する期間があります(平均寿命と健康寿命の図参照)。介護期間を減らし健康寿命を延伸することが喫緊の課題となっています。これをやれば間違いないという名案はありませんが、運動、ことに下半身の筋力および柔軟性を維持する運動(詳細は運動のページ参照)を継続することが最良の方策ではないかと私は考えています。介護要因となる主な疾患(コチラの図参照)を見ると、女性では認知症骨・関節疾患および脳血管障害を合わせた割合が五割強を占めています。これらの疾患は本ホームページでも説明していますが、適切な運動により予防が可能であることはおわかりでしょう。最近、認知症の前段階としてサルコペニア(※1)、フレイル(※2)軽度認知障害(※3)の存在が注目されています。さらに、これらを予防・改善させる方法として推奨されているのが運動です。バランス良く、力強く歩ければ健康寿命は延長でき、確実にピンピンコロリに近づいて行きます。日頃から下半身を鍛錬し、歩き回ることを習慣にしませんか。

※1)加齢や疾病により筋肉量が減少することで筋肉低下や「身体機能低下」をきたした状態

※2)加齢により筋力や活動が低下している状態(虚弱)
    健常から要介護へ移行する中間の段階
    適切な介入により、再び健常な状態に戻る可逆性のもの

※3)認知症の一歩手前。認知症における物忘れのような記憶障害がでるものの
    日常生活に困難を来す程度の物ではない。
            



宮原隆志(元みやはら医院院長)の健康と芸術に関するひとり言

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